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6. 路駐から発進する時右ウインカーを点けない
発進時には方向指示器を用いて、周囲に自車の意図を示す義務があります(道路交通法第53条)。点けないまま発進するのは違反です。
周囲の車や自転車が自車の動きを予測できず、側面衝突の原因になります。とくに流れの速い道路では事故の発生率が高くなります。
発進時には右のウインカーを点滅させてから後方からくるクルマや自転車を確認して、安全に発進するようにしましょう。
7. 狭い道で歩行者がいるからと右側にはみ出して対向車の通行を妨げる
運転に慣れたドライバーほど危険回避などでは、ブレーキを踏まずステアリング操作だけで障害物を回避する傾向があることが分かっています。これはブレーキを踏むにはペダルを踏み替える必要がありますが、ステアリングは常に握っているのですぐに操舵して避けることができるので、即座に反応してしまうのです。
これは日常的な運転にも言えることで、路肩などに歩行者が歩いている場合、ステアリングだけで
対向車が接近している場合、右側にはみ出すことで通行妨害に該当することがあります。安全な判断を怠った場合、過失運転として責任を問われる可能性もあります。
歩行者を保護する姿勢は正しくても、対向車との接触リスクが高く、事故につながる恐れがあります。最悪の場合、歩行者・運転者ともに事故に巻き込まれる危険があります。
8. スーパーやショッピングモールの駐車場を普通に走行する
最近見かけるのが、スーパーやショッピングモールなどの駐車場内での走行でスピードを出しているクルマです。スピードといっても30km/h程度なのですが、基本的に駐車場内は徐行での移動が
駐車場は私有地である場合が多く、道路交通法の適用外とされることもありますが、過失による事故が起きれば民事・刑事責任を問われる可能性は十分にあります。
歩行者、特に子どもや高齢者が多く、見通しも悪い。速度を落とさずに走行すると、非常に重大な人身事故が発生しかねません。
9. 子供をチャイルドシートに座らせない
軽自動車やミニバンなどの車内でよく見かけるシーンに、お子さんがチャイルドシートに座っていない、という光景があります。車体の中央付近、前席のウォークスルー部分に立っているのも、後ろからシルエットで確認できることも珍しくありません。
6歳未満の子どもを車に乗せる際、チャイルドシートの使用は道路交通法で義務付けられています(第71条の3)。使用しないことは明確な交通違反です。
そんなことよりも子どもの身体は衝撃に弱く、未固定だとわずかな事故でも重傷や死亡につながる可能性があります。保護者の責任として、チャイルドシートで固定して保護するのは、最も基本的な安全対策です。
すぐ近くだからとか、ゆっくり走っているから渋滞だからと言い訳してもリスクはゼロにはなりません。道路上ではどんな危険が降りかかるか分からないのです。対向車の衝突でこちらにクルマが飛び込んでくることも十分にあり得ます。
子供が嫌がるから、というのは自分が面倒なだけで、命を守るために本当に必要なものですから、いくら時間を掛けてもお子さんを説得してチャイルドシート、ジュニアシートを利用するようにしましょう。
言い方を変えると、チャイルドシートを利用しなかったり、シートベルトも適当に装着している人は遵法意識が低いのではなく安全意識が低いのだと思います。「自分は大丈夫」と根拠のない自信があったり、そもそも何も考えず面倒臭がっているだけの人は周囲への注意力も低く、交通事故に遭いやすいことになります。
それでも運が悪かったと思うだけならいいですが、大怪我をして後遺症に悩まされるケースもあるのですから、自分や家族を守るために考え方を変えてほしいと思います。
10. 信号が青になった途端、対向車の前で右折
交差点で右折する際、信号が青になった途端に急発進して、対向の直進車が交差点に進入する前に横切って右折してしまう行為は、地方によって茨城ダッシュとか伊予の早曲がり、松本走りなどと言われています。
交差点における優先権は、直進車が優先されます(道路交通法第36条)。信号が青でも対向車がいるのに無理に右折するのは、進路妨害に該当します。
相手が青信号に従って直進している場合、回避は極めて困難です。高速度の正面衝突事故につながるケースも多く、双方に甚大な被害をもたらす恐れがあります。
交通ルールを守ることは、単なる義務ではなく、すべての人の命と安全を守るための最も基本的な約束です。今回取り上げた行為は「よくあること」として見過ごされがちですが、いずれも重大な事故につながるリスクをはらんでいます。
「ちょっとぐらい」とか「自分だけは大丈夫」という油断が、取り返しのつかない結果を招くこともあります。日々の運転や通行の中で、少しでも思い当たる節があれば、今すぐ見直すことが必要です。
交通安全は他人のためではなく、自分自身や大切な人の命を守る行動なのです。