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EFFECTイタフラ部、発足しました。新しいおもちゃ入庫、その名はシトロエンC2 VTS!

スポーツカーとも若干ジャンルが違うので、新しくカテゴリを増やすことにしました。その名の通り、イタリア車とフランス車を扱うカテゴリです。

その理由は何故なのか。日本車やドイツ車のように堅実な作りをしていないイタフラ車は、フェラーリなど特定のブランドを除けば、やや人気の低いジャンルです。

確かに日本車と比べると信じられないようなところが壊れたり、「これ後で部品交換すること考えてない構造だろ!」という仕組みを採用しているような箇所がまあまあ見当たります。

それでも日本車やドイツ車メーカーでは思い付かないようなアイデアやデザインが盛り込まれたクルマたちは、筆者の目にはなんとも魅力的に映るのです。それに輸入車の中でも現地価格とほとんど変わらない新車価格や、他の国産車や欧州車と比べると割安な中古車価格も魅力です。

問題は壊れやすく、壊れると面倒、ということなのですが、幸い筆者はガレージがあって、大抵の修理は自分で済ませることができます。そして修理したり、同じトラブルが起きないように対策して、それが効果を発揮すると何ともいえない達成感を得られるのでした。

だからなのか、ウチのガレージにはイタフラ車をはじめとしたマニアックなクルマが集まりがちになります。

筆者はMTのクルマが大好きで、これまで40年、およそ25台のクルマを所有してきましたが、その間にAT車は3台しか購入したことがありません。2ペダルでもスポーティなモデルはあり、高性能なモデルは運転も楽しいですが、MTのもつダイレクト感、ペダル操作のホンの少しの違いが挙動や乗員の快適さを左右するところが何とも魅力的に感じてしまうのです。


そのため我が家のガレージには、基本的にMT車しか棲息しません。ところが現在所有しているのはフィアット・ムルティプラとスバルBRZという組み合わせ。


実は筆者には息子が二人いてこの度、大学生の次男が運転免許を取得することになったのです。ところがBRZは長男が大事にしていて、運転初心者の練習にはちょっと使わせられない(それに軽量フライホイールなど組み込んでいるので、ちょっと初心者には運転し難い)。


そしてムルティプラは車幅が1875mmもあり、なおかつ運転席が思い切り右に寄っている(前席も3座なため)ので、車両感覚を掴むのは初心者には難しい。つまり、免許を取っても家で乗り回せるクルマがないのです。


それもあって20歳を過ぎても、なかなか運転免許を取りに教習所に通う気にもなれない次男を見ていて、小さなクルマを追加保有することに決めたのでした。


そんな風に思ったのが、今から1年ほど前のこと。ネットでクルマ探しを始めることにしました。条件は安価(車両本体価格は50万円くらいまで)でMT、右ハンドルでNAエンジン、5ナンバーサイズのボディ、走行距離は7万km未満といったところでしょうか。


しかし、国産車やドイツ車ではまったく見つかりません。軽自動車は衝突事故などでの安全性を考えると、未来ある若者には乗らせたくありません(このあたりは個人的な見解です)。


車両価格を100万円くらいまで引き上げれば、選択肢は当然広がり現行モデルのマツダ・デミオ(現在の車名はMAZDA2)の1.5Lモデルなども射程距離に入ってきますが、3台の維持費を考えると現時点では初期費用を抑えたいところ。


走行距離が10万kmを超えた個体は安いモノもありますが、機械としてヤレているクルマを手に入れても乗り回すのは楽しくないですし、その後のメンテナンス費用が高くつくのでは安く買った意味がありません。


そこで目を付けたのがちょっと古いイタフラ車です。具体的には2005年から2015年あたりまでのイタリア車とフランス車が射程距離となっています。


まだ補修パーツなど純正部品も手に入り、電子制御やエンジン内部の樹脂化なども進んでいないクルマも多いので、最近のイタフラ車よりもむしろ信頼性が高い部分もあるのが利点でもあるのです。


ただし構造的に独創性が高く、メンテナンスや機能に問題がある部分も存在します。それこそがイタフラ車の特徴であり、好き嫌いが分かれるところ。日本では欧州よりも圧倒的に割安で手に入るため、納得できる人にとっては魅力なのです。

シトロエンC2がウチにやってきた!

そんな訳で目をつけたのがシトロエンC2の5速MT仕様であるVTSだった訳です。2007年式で走行5万km弱、価格は車検1年付きで50万円。初心者の練習用にはもってこいでしょう。

かなり長期在庫で売れ残っていたシトロエンC2ですが、価格が10万円引き下げられたのと、ちょうど取材で名古屋に行くことが出来たので、クルマを見に行って1時間で即決しました。

試乗はできませんでしたが、エンジンの始動とエアコンの効きをチェック。外装は野晒しのためやや傷んでいましたが、内装がキレイだったのが決め手になりました。ただしシフトノブは加水分解してバラバラに砕けていましたが。

およそ1ヶ月後、車検整備と名義変更をしてもらい、その間に新しいシフトノブを手に入れた筆者は名古屋まで新幹線で引き取りに行くことにしました。夜行バスの方が安いのですが、差額と移動時間の短さ、身体の負担を考えると新幹線がベストという判断をしたのです。

ところが、これが大変な事態を招くことになるとは思いも寄りませんでした(続く)。

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