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話題のタイヤ シンクロウェザーを履いて、春から夏を過ごしてみた

オールシーズンタイヤと名乗るからには、冬道だけでなく真夏も乗り切る性能を保持してくれていなければ、期待はずれというものだ。ダンロップのシンクロウェザーは氷雪性能が一世代前のスタッドレスタイヤ並みというのが魅力。

しかしアイスバーンでも硬くならないタイヤは、真夏には柔らかくなりすぎてグニャグニャにならないのか。そのあたりも気になっていたので、是非とも真夏のドライブを楽しみたかったのだ。

結論から言えば、シンクロウェザーの真夏の走りはまったく問題なかった。一流のタイヤメーカーの自信作であるから、当たり前と言えば当たり前なのだが、オールシーズンタイヤは真夏でも違和感のない走行感を与えてくれた。

むしろ柔らかい感触が、非常にしなやかな乗り味を生み、さらに高い静粛性をも実現してくれたから、非常に快適なドライブが楽しめた。

エンジンオイルを交換し、オイルに添加剤を追加したことでエンジンは一層スムーズになり、高速巡航時の静粛性が高まっていたから、本来タイヤのロードノイズが気になるハズなのだが、クルマ全体の静粛性が高まって、高速巡航がこれまでにないほど気持ちよく走り切れたのである。

まるでプレミアムコンフォートタイヤのような心地良さで、それまで履いていたエコタイヤとは全く異なる感触なのである。

燃費に対する影響は、少しはあるのかもしれない。同じ条件で走った訳ではないので厳密には比較できないけれど、感触としてはエコタイヤとの燃費差は5%くらいではないか。

1割も違わないから、実質的にはいつでも気兼ねなく出掛けられる安心料として考えれば、十分納得できる。タイヤの価格がエコタイヤより高めだが、これもスタッドレスタイヤと2種類を用意して、履き替える手間やホイールのコストまで考えれば、むしろ安いくらいだ。

首都圏のドライバーは、スタッドレスタイヤを用意してもそれほど活躍せずにゴムが劣化して新品へと交換するケースも多い。これも安心を買うためのコストだが、シンクロウェザーのような氷雪性能の高いオールシーズンタイヤにすれば、資源の無駄遣いも防げるし、交換したタイヤの置き場所に困ることもない。

この数ヶ月でムルティプラに乗れたのは数回だけだったけれど、それでも荷物が多い時や4名以上の乗車、車中の滞在時間が長い時などは大いに活躍する。

例えばスーパー耐久選手権の富士24時間耐久レースの取材時には、プレスルームなどでは身体が休まらないから、ムルティプラで行けば車中で休んだり、仕事をすることもできるので、非常に便利で快適なのだ。

そんなムルティプラの快適さを一層高めてくれたのが、ダンロップのオールシーズンタイヤ、シンクロウェザーだった。

比較的タイヤの空気圧変化にも敏感な方なので、季節の変わり目などグッと気温が変化する時期には空気圧の調整も必要になる。特に気温が低下していく時期には、0.2kくらい下がっていることも珍しくないのだが、シンクロウェザーはこれまで履いていたどのタイヤと比べてもタイヤの空気圧変化が少ない。

これは筆者だけの印象ではなく、シンクロウェザーを履いている先輩ジャーナリスト数人に確認しても同じ感想だった。ダンロップ広報に確認したが、特に空気の抜けを抑えた新素材を採用している訳ではないというが、明らかにタイヤの空気圧変化は少ない印象だ。

シンクロウェザーというとアクティブトレッド技術による気象条件の変化にタイヤが反応して、氷雪路やウエット路面でも安心して走れるようタイヤの特性が変化する(氷雪性能に関しては温度低下でもゴムが硬化しない、という変化しない特性だが)だけではないと思った。このタイヤにはまだまだ色々と魅力が隠されていそうだ。

問題は今度の冬、そして来年の冬にどれだけ氷雪性能が確保されているか、だ。今年の冬はちょっと遠出して、氷雪路を走るためだけに出掛けてみようと思う。

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