安くバッテリー交換して安心する方法2
輸入車用のバッテリーは国産車用と比べると高い。これは純正指定のバッテリーでもアフター品のバッテリーでも同じ傾向だ。
日本では輸入車の方が少数派で、しかも特殊なバッテリーも多いから流通量の少なさもあって、どうしても割高になる。しかし輸入車用でも、構造や特性が特殊なものは限られる。
ほとんどは固定方法や端子形状などが異なる程度だから、それらを工夫すれば国産の汎用バッテリーを利用することができる場合もある。そうなると、交換費用はグッと安く抑えられるが、これはディーラーやカー用品店では受け付けてくれない、言わば裏技的な手法。
販売店では後々トラブル(クレーム)に繋がるリスクのある作業はやってくれない場合が多い。電装屋さんなどバッテリーに詳しいお店ならば、場合によっては対応してくれるかもしれないが、基本的には自分でバッテリーを交換できるユーザーがDIYで施す方法だ。筆者は実証済みだが、自己責任で試してほしい。
どうしたらバッテリーを長持ちさせられる?
本来、バッテリーは3年から5年は使えるものだが、昨今の電子制御満載のクルマはどうしてもバッテリーの負担が大きくなる。オルタネータ(発電機)やバッテリーを大型化、大容量化して対策しているが、
アイドリングストップ装備車ならば、アイドリングストップをキャンセルすることも、バッテリーの長寿命化につながる。アイドリングストップは元々カタログ燃費を向上させるための装備で、以前の燃費測定方法であるJC08モードでは停車時間が多かったので効果があったのだ。
もちろん一般道で実際に使っても燃費の向上効果は見込めるが、値段の高いアイドリングストップ車専用バッテリーの元を取るほど燃料費は安くならない。だからアイドリングストップキャンセラーを装着して基本はアイドリングストップさせずに、大きな交差点など長い信号待ちの時だけ手動でアイドリングストップさせるようにするといい。これだけでバッテリーの寿命は大幅に伸ばせる。
さらに1ヶ月に1度程度、バッテリーを補充電できれば、バッテリーの寿命はさらに伸ばせる。最近の全自動バッテリー充電器はクルマからバッテリーを取り外すことなく、そのまま補充電できるので非常に手軽に作業することができる。
さらにパルス充電機能がある充電器ならば、最初にパルス充電をしてバッテリーの性能劣化の原因であるサルフェーションを解消することで充電能力を復活させて
1回のパルス充電では完全にサルフェーションを解消させることはできないが、定期的に繰り返しパルス充電を行うことで、徐々にサルフェーションが解消されて、バッテリーの電圧も回復する。集合住宅などの場合は、自宅で充電器を使うことが難しい。そんなドライバーにはパルス発生器というアイテムもある。
これはバッテリーのプラス極とマイナス極のターミナルの間に取り付けて、走行中の充電にパルスを発生させるもので、週末しか運転しないドライバーなら平日の待機電流で発生したサルフェーションを週末のドライブで解消させることもできる。