中古車が豊富でアフターパーツもたくさん揃う86/BRZは、低予算で自分のやりたいことが実現しやすい、コスパに優れたスポーツカーだ。
しかもアフターパーツが現行のGR86/BRZよりも豊富。ZN6/ZC6用のアフターパーツに加え、ZN8/ZC8用のアフターパーツでも共用できるアイテムもある。さらにZN8/ZC8の純正パーツがチューニングパーツとして流用できることもある。さらにさらにZN6/ZC6用のアフターパーツの中には、前オーナーが使用した中古パーツが某オークションやフリマアプリなどに大量に出品されている。
サスペンションやタイヤ、点火系、ブレーキといった鮮度が重要なパーツは中古ではなく新品を装着した方がいいが、補剛パーツや排気系、外装パーツ、アクセサリーなどは中古でも十分に機能を維持しているモノが多い。
カスタムするユーザーの中には、限られた予算で毎月少しずつパーツを集めてクルマを仕上げていくことを楽しみたい人も少なくない。そういった人にとっては、パーツの価格が手頃で品数が多い86/BRZは、思うままにイジり回せる、イジりがいのあるクルマだと言えるだろう。
走行8万km以下が8割、修復歴なしでもコミコミ100万円!
具体的な中古車の相場を見ていこう。タマ数は豊富だが、価格帯もかなり幅広く、予算に応じたクルマ選びができるのも86/BRZの特徴と言える。
前期型で走行距離が多いもの、あるいは保管場所が陽射しの強いところだった個体は、ランプ類の黄変や塗装の退色、劣化などが見られるものも少なくない。それでも走行距離は全体的に少なめで、前期型が大半を占める中でも走行8万km以下が8割を占めている。
MTなら150万円に上昇するけれど、それでも十分に割安だ。他のスポーティカーの中古車の年式と価格を見比べれば、どれだけ86/BRZが割安か、理解できるだろう。
今後も少しずつ値落ちは進んでいくだろうが、購入するのであれば値落ちを待つのは得策ではない。当然のことながらコスパに優れたタマから売れていくからだ。
売れ残って安くなるのはコンディションがあまり良くなかったり、走行距離が進んでいる個体、あるいは割高な個体なのだ。それでも販売店によっては価格の引き下げなど条件変更にタイムリーに出会える可能性もある。
パーツが豊富、クルマも豊富。スポーツカーとしては割安でボディ剛性や足回りなどシャーシ性能の高さは、以前のFRスポーツよりも格段にレベルが上なので、「どうしてもシルビアに乗りたい!」とか「AE86が欲しい!」というのでなければ、性能や信頼性、走行フィールなどは86/BRZの方が優れているから、価格も安くて満足感の高いカーライフが送れると断言しよう。