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モータースポーツを趣味にする。ロードスターで20年”競う”を楽しむ茂木さんのケース【後編】

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富士チャンピオンレースの第2戦は、スーパー耐久選手権の第2戦富士SUPERTEC24時間レースのサポートレースだった。

富士スピードウェイの広い駐車場がどこも一杯になって、賑やかな雰囲気に包まれる。富士チャンピオンレース単独開催の時はエントラントばかりでちょっとローカルなサーキットのような雰囲気も感じられて、それはそれでのんびりした雰囲気も感じられてよかったのだけれど、いかにも国際格式のレースイベントという

さてロードスターカップの第2戦、茂木さんの戦績は予選、決勝ともに6位であった。これはちょっと奮わないもので、茂木さんも悔しい様子。原因は・・・予選でクリアラップが取れなかったため、別クラスのマシンがグリッドで前に並んでしまったことだった。

「ロードスターカップ、ここが難しいところで要は、NA6、 NB8、NC、NDとありますけど、NCは2リッターもいるじゃないですか。それが混走になるので、 その中で予選でいかにクリアラップ取って、決勝レースではいかに自分のポジションをキープしてっていうのが非常に難しい」(茂木文明さん以下同)。

「みんな速いところと遅いところが違うんです。NDロードスターは、多分1ストレートが1番遅いんですけど、コーナーは1番速いんですよ」。

ホームストレートの長い富士スピードウェイでは、不利。でもそれを分かっていて挑戦する。分かっているけど、思い通りにレース運びをするのは難しい。だからこそ面白く、飽きないのだろう。

まだまだドライバーとして戦うが、それとは別の夢とは

茂木さんは現在61歳。しかし身体を鍛え、走りへのモチベーションも失っていない。しかし、いつかはドライバーを引退する時がくる。その先のことを考えているのだろうか。

「今後の目標として、若手のドライバーを育ててあげられたらいいなと思ってるんですよ。ロードスターカップに入ってきた。入ろうかなって思ってる 若い人とか。実際に参加したんだけど、どうしていいかわかんない人って結構いるんです」。

「マシンを持ってきても、実際にはどうやったら早く走れるかとかのセッティングとかもわからず、 1回2回やってきて辞めてしまうって感じです」。

レース人口は縮小傾向にある中、これはもったいない話だ。

「例えばロードスターカップでも、始めてみたいんだけど、じゃあ車どうやって 作ったらいいの? どこのメーカーのどのパーツ使うのがいいの? とかって、やっぱりわからない人ってのは結構いるんですよ」。

茂木さんの場合、ガレージ・ベリーのエアロパーツ開発を手伝うことで、サポートとノウハウの両方を手に入れている。改造できるオープンクラスの場合、こうしたパーツ選びも速さを左右するファクターになる。

新作フロントバンパーの風洞試験に関する記事はこちら。

わからないながらも 自分でやる人もいれば、とりあえずどこかのショップに飛び込んで、そこのショップでやってもらう方もいるが、 やっぱり最初はその取っかかりの部分で悩んでいる若いエントラントが多いそうだ。

「だから、ゆくゆくは。うん、なんか自分でレーシングチームを作って、なんかそこで、なんか、 若いドライバーをなんか育ててあげられたらいいな、なんて思ってるんですよ」。

そのためにはガレージ・ベリーのように理解あるスポンサーをもっと集めて、チームとしてドライバーをサポートできる体制を作り上げるのがセオリー。そのためにも茂木さんは、もっと速く走れる方法を日々考えながら、レースに挑んでいるのである。

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