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冬道の走り方は、雪がある状態と無い状態、雪の状態によって大きく変わる!

大雪警報などあらかじめかなりの降雪が予想されるのであれば、クルマの運転を避けるのが一番の安全対策だ。最近の天気予報は精度が高いので、週間予報で悪天候となりそうな日がある時には、外出はその日を避けるようにスケジュールを調整するなど、できる限り外出しなくて済むようにしたい。

雪があるとき、スタッドレスやタイヤチェーンを利用していれば、雪の上にできた轍(わだち)に沿って走るのが基本。轍によってクルマの走行が制限されるため、安定して走行しやすい。

ただし右左折など進路を変えるときには轍から外れる必要がある。この時にタイヤが滑ったりしてクルマの姿勢が乱されることもあるが、慌てずに操作すればいい。とにかくスピードを落として、丁寧な操作を心がけよう。

新雪をクルマが踏み固めたばかりの状態や圧雪路は比較的走りやすいが、首都圏などではシャーベット状になっている場合も多く、日中に溶けて深夜に凍ることで轍がガチガチに凍ってしまっていることもある。こうなると轍を走っていても、滑りやすい状態で轍内をフラフラと不安定に進むから危ないことも。

こういうときには右側だけ轍の中に残したまま、左側のタイヤを轍ではなく雪が積もったところを走ることで走行を安定させる方法もある。

ただしブレーキ時には轍の右側タイヤが滑って左回りに旋回してしまう可能性もあるので、ブレーキ操作を慎重にすることと、ステアリング操作による修正でクルマの姿勢をコントロールする必要がある。

左に寄りすぎて側溝などに脱輪することがないように気を付けよう。

モード選択と丁寧な操作がポイント

ATのセレクターレバー付近に雪の結晶のマークが入ったスイッチがあれば、雪道走行ではそれを活用しよう。これはスノーモードと呼ばれるもので、2速で発進したり、アクセル操作に対してエンジンの反応を穏やかにして扱いやすくしてくれる。MT車でも雪道は2速発進で発進加速を穏やかにするのがセオリーだが、ATならスノーモードにするだけで、クルマの方が調整してくれるのだ。

冬道は通常以上に先を読んで準備することが重要だ。走行速度がゆっくりな分、それに対応できる余裕も生まれやすい。ゆっくり走っているからと気を抜かず、運転に集中することを心がけよう。

エンジンブレーキを使うことはなるべく避けたい。雪道の下り坂など、ゆっくり走りたいときにはATでもシフトダウンしてエンジンブレーキを利用したいと思う人もいるだろう。スピードを抑えて下り坂を走る際にはエンジンブレーキは有効な方法だけど、雪道ではDレンジのままフットブレーキだけで走った方が安全だ。

雪が無くても危ない道もある。それはアイスバーン。凍結した路面のことで、雪が溶けて凍ったものだけでなく、夜露が凍ったものや黒くて一見、普通の舗装路と見分けがつかないブラックアイスバーンもある。注意しても気付かないこともあるから、凍結路(外気温が-2℃以下)の心配がある夜の走行はゆっくり走ることが必要だ。

ルート選びも重要だ。大雪の日には傾斜の強い道路、交通量が少ない道路はあまり使わないようにすること。

タイヤが滑った時に慌てない、固まらないことも大事。クルマの挙動に敏感になると共に、力まず対応できるように慣れておくことも重要だ。

スタックしたらどうする?

タイヤが空転して進めなくなっている状況がスタック。滑りやすい路面や砂地などで起こると立ち往生してしまうものだ。轍を走るのが基本ながら、轍が深すぎる場合は間の雪が車体の下に詰まってクルマを押し上げてスタックしてしまうこともある。

前後進を素早く切り替えてクルマを揺すってやることで脱出できることもある。雪深いところを走ることが分かっているなら、シャベルやタイヤの下に挟み込むラダー(麻袋、古毛布などでも可)を積み込んでおくとスタックした時に役立つ。

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