助手席側のスライドドアにも窓を取り付けます。この窓も運転席側と同じサイズ。なので、型紙貼って養生してドリルとジグソーでボディパネルを切り抜きます。2回目なので慣れた作業で楽勝です。
内装作業に戻り、キッチンベースを作ります。内径25mmの排水管を通すため床を嵩上げすることから始めました。それとシャワーブースを設けたので、お湯を作る設備も必要になります。
給湯器はミニキッチンや洗面台用として使われている家庭用の電気温水器を利用することにしました。インバーターで100Vの交流電流も供給できるので、使い勝手とコストを考えると、これがベストという判断です。
30リットル貯湯タイプの電気温水器は貯湯の温度が設定出来るタイプで、30℃から75℃まで設定可能です。75℃の温水を作っておけば、混合栓で水と混ぜて40℃程度で利用すれば、倍くらいの温水として使えるハズ。
それでも満タン状態で約40キロもの重量になりますが、2人でシャワーを連続で使うにはこの位の水量が必要です。その電気温水器の取付位置を決めたら配管作業に入ります。
配管は架橋ポリエチレン管を採用しました。耐熱性が高く、柔軟性もあるので狭いキャンピングカーの中での配管には最適だと思ったからです。継手はエスロカチットという差し込むだけのソケット型を使うので接続はワンタッチで簡単確実です。
クセが強いと言われる架橋ポリエチレン管ですが、逆にホースの巻グセを利用したりと、使う部分を工夫することで上手くいきました。エルボ(継手)も使ってポンプから温水器に配管して、温水器のお湯をキッチンとシャワーブースに分岐します。
架橋ポリエチレン管は紫外線で劣化しやすいので、ドアを開けた時に太陽光が当たる部分には、キャンバステープや配管カバーで保護が必要です。長く使うことを考えると、こうしたところも手を抜けません。最初からUVカバーが付いている商品もありますが、価格と配管のしやすさから、今回は温水と冷水のホースが色違いのものを利用しました。
おおまかな配管が済んだら、キッチンとシャワーブースを仕上げる時までは、ここの作業は一時中断。仕様が確定して最終接続後回しです。
続いて大物家電のエアコンを取り付ける作業に移りました。キャンピングカー用のエアコンで有名なブランド物はちょっと高額なので、今回は中国製のルーフエアコンを選択しました。
このエアコンは一応暖房機能も付いています。それで家庭用エアコンの25クラス(8畳用)と同じ位の金額でした。取付場所はルーフ上で、室外機と室内機が組み込まれた一体型なので、配管が不要です。
ルーフの平らな部分の前端に設置します。エアコンの後ろの部分はソーラーパネルで埋め尽くす予定なので、できるだけそのスペースを空けておきたいのです。
窓を取り付けた時と同じ様に、ルーフに型紙を貼って周囲を養生してから、ドリルで穴開けしてジグソーで切り抜きます。
付属の防水スポンジで止水処理すればエアコンを載せても雨漏りの心配はなさそうです。エアコン本体をルーフに載せたら、室内側からボルトナットで固定します。本体カバーは白では汚れが目立ちそうだし、目立ちすぎるので黒く塗装しました。
まだバッテリーなども積んで無いので、試運転はまた後日ということで…次回に続く。