注目のDIY製作企画、いよいよ連載スタート
クルマの楽しみ方は色々あるけれど、キャンピングカーで日本中を旅するのは男の浪漫。雄大な大自然の景色を、自分の運転だけで辿り着くのは達成感も味わえて最高です。
10代から40代まではバイクとレーシングカートでレースを楽しんできたけれど、それも引っ越しを機に引退状態。40代後半からは三菱デリカD5を車中泊仕様に改造し、愛犬と嫁を乗せてドライブ旅行を楽しんできました。
そこで次なる挑戦として選んだのは、本格的なキャンピングカーを自分で製作して、日本一周すること。DIYでのキャンピングカー製作と、日本一周という2種目の完全制覇です。
いきなり、そんなことに挑戦するのは無理があるのでは、と思う方もいることでしょう。
それでも「自分ならできる」という自信がありました。なぜならミニバイクレースもレーシングカートも、単に市販のマシンをメンテナンスして走らせているのではなく、車体もエンジンも独自のモディファイを施し、ほぼオリジナルと言ってもいいくいらい作り込んだものでした。
特にスポーツカートと呼ばれる4サイクルエンジンを搭載したレーシングカートの世界では、スプリントも耐久レースも挑戦して、それなりの成績を収めてきました。まあ燃費よりもパワーを追求したから耐久レースでは苦戦したけれど、それなりの爪痕は残せた感じです。
しかも本業はリフォームや修繕、新築も手がける建築屋。現場の管理から作業も一通りできるくらいスキルも習得して、今の自宅はほとんど自分で作り上げました(まぁ物理的に自分だけじゃ無理な棟上げとかは手伝ってもらってるけど)。だから電気工事士の免許をはじめとした、住宅に関する各種資格は取得しています。
それならできるだろ、それは素人じゃない!、とか言われるかもしれないけれど、住宅建築やリフォームとキャンピングカーの製作は似ているようで同じじゃないんです。それは今回の製作でも痛感した部分。じゃあどんな部分でそれを感じたのか、それはこれからのレポートを見てもらえばわかるでしょう。
デリカD5を車中泊仕様に仕立てて、日本中を旅した結果分かったことは、キャンピングカーを選ぶなら、ベットルームとダイネットは分離されてて、車内で立って移動出来るのが良いこと。これは嫁からの意見ですが、自分も全く同感。やっぱり車内で立てるのは、キャンピングカーの快適さを大幅にアップさせてくれるのです。
そこでハイエース、マイクロバスベースも検討していたが、エンジン、ミッション、運転支援装備の観点から色々悩んでいたが、なんと欧州製キャンピングカーのベース車両であるフィアット・デュカトの正規輸入が決定したとの報道が!
実はデュカトの室内の高さや広さがドンピシャで、一時は個人でデュカトの並行輸入まで検討していたのです。
入手困難なデュカトの正規輸入車をなんとか確保
フィアット デュカトのドンガラを日本で正規販売すると聞いて、「これぞ私が求めていたベース車両だ!」とビビッとして、手に入れることを誓ったのでした。
ところが販売は発表されたものの、いつまで経っても発売されず、ディーラー網が発表されたくらい。あまりの反響ぶりとコロナ禍で現場が混乱していた最悪の時期だったのです。
そこで東海地区を中心に輸入車ディーラーやキャンピングカーなどを展開するホワイトハウスに相談したところ、見込み発注でオーダーしている分が余っているので、それでよければ譲ってもらえるとのこと。
ホワイトハウスのフィアット・プロフェッショナル担当である橘さんが色々手を尽くしてくれて、コロナ禍で生産計画が狂いっぱなしで輸入ペースも計画の半分くらいな中、なんとか予定の半年遅れで納車に漕ぎ着けたのでした。
夜行バスで愛知まで行って、予備検渡しのデュカトを引き取り、翌日には袖ヶ浦の陸運支局で無事登録。自分の手で新車を登録できたのも嬉しかった。
これからDIYでキャンピングカー完成までの詳細を連載していきます! なるべく頻繁に更新しますので、よろしくお願いします。